昨今、F1関連の情報を取り扱うメディアは多く、YouTubeでも多くの動画がアップロードされている。そこで生じる問題として以下の3点が挙げられる。
- 動画の視聴に時間がかかる
- 動画の内容に偏った意見が含まれている
- 外国語の動画に対してハードルが感じられる
これらを解決するのが、当サイトの管理人Takumiが作成したGPTs「Video Summarize Meister」だ。これを効果的に使うことによって、15分の動画の内容を30秒で把握し、バランスの取れた視点で物事を捉えて行けるようになる。
1. 使用方法
「Video Summarize Meister」(以下VSM)へは、以下のリンクからアクセスできる。
https://chatgpt.com/g/g-9TOCW2p4B-video-summarize-meister
ただし、月額20ドルのChatGPT Plusユーザーは本1冊分相当のやり取りができるが、無料ユーザーは一度に送れる文字数や3時間あたりのやり取り回数(現段階では10回のようだ)が制限されるので、注意が必要だ。
さて、使用方法は簡単で、YouTubeの動画の概要欄下部にある「文字起こしを表示」(図1)をクリックすると、画面右側に文字起こしが表示される。これをコピー&ペーストして、VSMに送ると、内容を要約して出力してくれる。(図2)
そして「&p」と入力すると、動画内の主張の偏りを見つけ、多角的な視野を提供するというショートカットも付け加えた(pはperspectiveより)。(図3)
また、どの程度要約するべきかは、その時々によるだろう。そこで、VSMの要約に対し、より詳細に長くしてもらいたい時は「&l」、逆に手短にして欲しい時は「&s」と送ると、その通りにしてくれる。(図4,5)
ちなみに、YouTubeの文字起こしの段階では、聞き取り間違いも多いが、そこはGPTの知識と推論能力で補うように指示してあるため、基本的には大丈夫のはずだ。
また、海外の動画に関しては、直接日本語で要約してもらうこともできるが、クオリティは90点といった所だ。一度英語で出力してもらってから(メッセージの最後に”Please output in English.”を追加)、「それを日本語に翻訳してください」のようにすると100点満点の回答が得られるだろう。GPT-4oはスピードが速いため、この辺りもあまり手間にはならないのが嬉しい所だ。
また、無料ユーザーで長い動画の要約をお願いする場合は、上述の通り文字数制限の問題が浮上するだろう。しかし、分割するなどして対応できるだろう。先に「途中まで送るので”分りました”とだけ返してください。」のように指示した上で、分割して送っていけば良いはずだ。
2. まとめ
日常生活の限られた時間の中でYouTube動画の内容を瞬時に把握できることは、圧倒的な時間節約・情報収集効率の向上につながる。VSMを使うことで、世界中の動画の内容を超高速で理解することに繋げていただければ幸いだ。
また、筆者は兼ねてから、メディアが偏った見解を述べることの悪影響について言及してきた(それが悪いこととも言い切れないのだが)。しかし、VSMによって動画の内容を鵜呑みにせず、反対側の意見も理解した上で、F1やそれ以外の出来事を俯瞰的に把握していくことに役立てていただければ何よりだ。
もちろん、上記で紹介したショートカット以外にも、自然な会話を通してあらゆる形で議論を広げていくことが可能だ。無限の可能性を秘めたVSMをぜひお試しいただきたい。
https://chatgpt.com/g/g-9TOCW2p4B-video-summarize-meister
Takumi