• 2024/4/30 03:02

2024年日本GP ボックスパフォーマンス分析

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 今日のF1ではDHL公式サイトにてピットストップの静止時間が公開されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、F1公式サイトにて公開されている。

DHL公式ピットストップ静止時間

F1公式ピットレーンタイム

 そこで、当サイトでは

(ピットレーン通過時間)-(静止時間)

を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。

 日本GPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。

表1 ボックスパフォーマンス

 昨年後半から勢いに乗っているピアストリが1-2フィニッシュを達成した。同一ドライバーによるボックスパフォーマンスでの1-2フィニッシュは珍しく、過去にはペレス、フェルスタッペン、ジョウ、角田がこれを成し遂げている。

 22周目の大逆転で観衆を沸かせたRBと角田だったが、実は前にいた3台が失敗していたという拍子抜けな分析結果となった。ボックスパフォーマンスマイスターである角田としても、普段ほど上位のタイムをマークしているわけではなく、同時にピットに入ったライバル勢の中で最速のタイムをマークするにとどまった。とはいえ、「普通のことを普通にやること」が如何に難しいかは万人が身をもって日々痛感していることだろう。だからこそ価値がある。それを堂々とやって退けた角田とRBのチームワークは見事で、これが母国入賞を大きく手繰り寄せた一手だったのは間違いない。

過去レースのピットストップ分析はこちらより

Writer: Takumi