• 2024/4/27 21:19

2022年シンガポールGP ピットストップ分析

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1. ピット作業の速さ

 以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。

表1 ピットストップ

※MAG(L7)とHAM(L34)はフロントウィング交換

 今回もレッドブルがフェルスタッペンの作業で最速をマークした。また今季今ひとつの印象があるメルセデスが同着でトップとなった点も興味深い。

2. ボックスパフォーマンス

 今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。

 そこで、当サイトでは

(ピットレーン通過時間)-(静止時間)

を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。

 シンガポールGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。

表2 ボックスパフォーマンス

※41周目のRUSとMSCはパンク

 3人が同タイムをマークした。ただし40周目のフェルスタッペンはドライタイヤからドライタイヤへの交換であり、それが濡れたピットレーンでアドバンテージとなるかディスアドバンテージとなるかは不明だ。あとの2人はインターからドライへの交換となっており、周回数も近いため実際に同等のパフォーマンスと言える。ただし、ルクレールは若干オーバーシュート気味でピット作業に影響が出ていたようにも見える。ボックスパフォーマンスで攻めすぎると、ピット作業にしわ寄せが行くという一例と解釈することもできるだろう。

過去レースのピットストップ分析はこちら

Analyst: Takumi