• 2024/11/21 15:23

2022年バーレーンGP ピットストップ分析

  • ホーム
  • 2022年バーレーンGP ピットストップ分析

1. ピットストップの速さ

 以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。

表1 ピットストップ

 フェラーリが安定して素早い作業を見せているが、肝心のルクレールの1回目で今ひとつとなっており、危うくフェルスタッペンにやられる所だった。またメルセデスのパフォーマンスが一貫して悪く、同様にハースもスピードが不足していそうだ。

 全体的に昨年より遅くなっており、数戦様子を見てみる必要はあるが、やはりタイヤの重要増加の影響が響いているように見受けられた。

2. ボックスパフォーマンス

 今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。

 そこで、当サイトでは

(ピットレーン通過時間)-(静止時間)

を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。

 開幕戦バーレーンGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。

 ひとまず言えることは、レースの後半になるほどボックスパフォーマンスが上がっていくということだ。これは燃料が軽くなることが原因と考えられる。

 その上で特筆すべきパフォーマンスは、ペレスの2回目(L33)のピットストップだ。ハミルトンの3回目も同様の21.6秒だが、11周の差があるため、ペレスのパフォーマンスの方が優れていると言えそうだ。またフェルスタッペンは毎回綺麗に0.1秒ずつ上げており、こちらは安定したパフォーマンスを発揮していると言えるだろう。またハミルトンの11周目での21.8秒や、角田の29周目での21.7秒もかなり優れたタイムだ。

 全てのストップの静止時間が出るわけではないので、国際映像に映りやすい上位のドライバー中心となってしまうが、なかなか注目されにくい「ボックスパフォーマンス」を今後しばらく注目していきたい次第だ。