1. ピット作業の速さ
以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。
表1 ピットストップ
やはりレッドブルとマクラーレンは安定して上位に顔を出しており、この辺りは流石だ。また、今回はアルピーヌがアロンソのピットストップで印象的な速さを見せた。これがコンスタントにできるようになってくると、接戦の中団争いで有利に働いてくるだろう。
2. ボックスパフォーマンス
今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。
そこで、当サイトでは
(ピットレーン通過時間)-(静止時間)
を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。
スペインGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。
表2 ボックスパフォーマンス
今回はタイヤによる差と路面コンディションがボックスパフォーマンスの大きな支配因子として含まれるため、
・ウェット→ドライを無色
・ウェット→インター(序盤)を抹茶色
・ウェット→インター(15周目以降)を緑色
・インター→ドライを黄色
・ドライ→ドライをピンク
で示した。比較可能なのは同じ色同士だ。
ノリスが最速タイムをマークしているが、燃料が軽くなり路面も乾いた51周目という点は注意が必要だ。
インターからドライに履き替えた中では、過去6戦で絶対的な速さを見せてきているペレスが最速。ハミルトンが僅差で続き、角田も僅かな差で非常に良いパフォーマンスだ。
ウェットからインターに履き替えた中でも、ペレスとハミルトンが並び、ノリス以下に大差をつけた。序盤に履き替えた中では、ベッテルと角田が優れたパフォーマンスを見せている。
ウェットから直接ドライに乗り換えた中では、アロンソが最速となっている。
Analyst: Takumi