• 2024/4/16 20:28

2022年モナコGP ピットストップ分析

  • ホーム
  • 2022年モナコGP ピットストップ分析

1. ピット作業の速さ

 以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。

表1 ピットストップ

 やはりレッドブルとマクラーレンは安定して上位に顔を出しており、この辺りは流石だ。また、今回はアルピーヌがアロンソのピットストップで印象的な速さを見せた。これがコンスタントにできるようになってくると、接戦の中団争いで有利に働いてくるだろう。

2. ボックスパフォーマンス

 今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。

 そこで、当サイトでは

(ピットレーン通過時間)-(静止時間)

を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。

 スペインGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。

表2 ボックスパフォーマンス

 今回はタイヤによる差と路面コンディションがボックスパフォーマンスの大きな支配因子として含まれるため、

・ウェット→ドライを無色
・ウェット→インター(序盤)を抹茶色
・ウェット→インター(15周目以降)を緑色
・インター→ドライを黄色
・ドライ→ドライをピンク

で示した。比較可能なのは同じ色同士だ。

 ノリスが最速タイムをマークしているが、燃料が軽くなり路面も乾いた51周目という点は注意が必要だ。

 インターからドライに履き替えた中では、過去6戦で絶対的な速さを見せてきているペレスが最速。ハミルトンが僅差で続き、角田も僅かな差で非常に良いパフォーマンスだ。

 ウェットからインターに履き替えた中でも、ペレスとハミルトンが並び、ノリス以下に大差をつけた。序盤に履き替えた中では、ベッテルと角田が優れたパフォーマンスを見せている。

 ウェットから直接ドライに乗り換えた中では、アロンソが最速となっている。

Analyst: Takumi