1. ピット作業の速さ
以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。
表1 ピットストップ
レッドブルが再び素晴らしいパフォーマンスを見せた。また、それに続くのはアルファタウリとアルファロメオとなっており、少し普段の顔ぶれとは異なる印象を受ける。
2. ボックスパフォーマンス
今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。
そこで、当サイトでは
(ピットレーン通過時間)-(静止時間)
を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。
フランスGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。
表2 ボックスパフォーマンス
何とまだ燃料が重い状態の8周目のマグヌッセンが最速タイムをマークした。
ただし、今回は18周目に多くのドライバーが一気にピットになだれ込んできており、混雑の影響なども加味する必要があるが、国際映像からは今ひとつ誰にどんな影響があったのかは分かりにくい(特に中団勢)。ペレスとハミルトンは競った状態であるため、両者全力を出し切っているだろう。
気になるのは、ここ2戦フェルスタッペンがペレスと同等の非常に優れたパフォーマンスを見せていることだ。開幕から一貫してこの分野ではペレスが圧勝状態だったが、もしかするとフェルスタッペンがペレスの技術を盗むことに成功したのかもしれない。これについて確認するためにも今後数戦のボックスパフォーマンスには大いに注目したいところだ。
Analyst: Takumi