今日のF1ではDHL公式サイトにてピットストップの静止時間が公開されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、F1公式サイトにて公開されている。
そこで、当サイトでは
(ピットレーン通過時間)-(静止時間)
を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。
ハンガリーGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。
表1 ボックスパフォーマンス
イギリスGPに続き角田が再びトップタイムをマークし、2回のピットストップで1-2フィニッシュを飾った。特に9周目は燃料が重い状態でのタイムであるため、相当速い。9周目のストップは角田自身がややオーバーシュート気味にも見えるが、これぐらいはフェルスタッペンでもしばしば見られ、許容範囲内だろう。とはいえ、アルファタウリのメカニックにレッドブルと同じレベルを求めるのが相応しくないならば、0.1秒ほど余裕を持って正確に止めることにフォーカスしても良いのかもしれない。
その他の上位の顔ぶれもいつも通りで、極めて典型的な表と言えるだろう。一方でオーストリアGPでボックスパフォーマンスが悪かったアロンソは、今回も2回とも下位に沈んでしまった。この領域で0.5秒の差がついてしまうと、ピットストップ戦略絡みの勝負で痛手となってしまうため、今後に向けた課題かもしれない。
Writer: Takumi