1. ピット作業の速さ
以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。
表1 ピットストップ
レッドブルがフェルスタッペンのピットストップで完璧な仕事をやってのけた。最近好調のマクラーレンがまたしてもレッドブルに次ぐスピードを見せている。
2. ボックスパフォーマンス
今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。
そこで、当サイトでは
(ピットレーン通過時間)-(静止時間)
を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。
マイアミGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。
表2 ボックスパフォーマンス
開幕4戦で圧倒的な速さを見せたペレスだが、今回はこれまで以上に他に圧倒的な差をつけている。しかも2回のストップ共にタイムを揃える正確無比な走りを見せており、現状においてはペレスはこの分野で別クラスにいると表現しても問題ないだろう。フェルスタッペンより0.7秒遅い作業にも関わらず、ピットレーン通過タイムは0.3秒上回ってしまうのだから手のつけようがない。
次点はアロンソだ。ピットストップのタイミングが早いので、フューエルエフェクトで0.1秒ほどペレスに対してハンディがあるかもしれないが、だとしても停止と発進だけで0.4秒は大きい。
ルクレールやフェルスタッペンはこの分野ではペレスに大きく遅れており、他のドライバーたちに対しても特にアドバンテージは無い。彼らがこの点を認識しているのか?認識していても改善できない何かがあるのか?非常に気になるところだ。
Analyst: Takumi