• 2024/11/21 23:34

サウジアラビアGP FP2ロングラン分析

 開幕戦から2週間。F1は高速市街地サーキットを舞台に行われるサウジアラビアGPへとやってきた。今回も各車が精力的にロングランに励み、当サイトではそこから決勝の展開を紐解く手がかりを見つけていこう。

1. アルピーヌが好調か?

 図1にソフトタイヤ勢の、図2にミディアムタイヤ勢のロングランペースを示す。

図1 ソフトタイヤ勢のレースペース
図2 ミディアムタイヤ勢のレースペース

 図1に着目すると、ガスリーのペースにはややバラツキがあるものの、均してみてもフェルスタッペンに接近する競争力がありそうだ。対するサインツも序盤はフェルスタッペンと互角であるものの、スティントが進むとデグラデーションの差が出てしまっている。

 一方で図2に着目すると、アロンソは今回もフェラーリを僅差で上回るスピードを見せ、スティント後半の出来でペレスには及ばないものの、再び上位を争う力はありそうだ。そしてルクレールのスティントが進むにつれてデグラデーションで差をつけられていくのはサインツと同様の傾向だ。また、こちらでもオコンがアロンソに匹敵する速さを見せており、アルピーヌの好調ぶりはかなり確からしく見えてくる。

 また両図を総合して見れば、アルファタウリ、マクラーレン、ウィリアムズらの中団争いは接戦となるだろう。一方で、ハースは開幕戦でも見られた通りレースペースではかなり苦戦する傾向がありそうだ。

Writer: Takumi