ザク・ブラウンのランド・ノリスを称賛するコメントがF1公式サイトに掲載された。
今週のポッドキャスト”F1 Nation”にてブラウンは、如何にノリスに感銘を受けてきたか語った。冬の間にノリスがレベルを上げたかどうかと聞かれ、ブラウンは以下のように答えた。
「そうだよ。私の見解では、彼はF1界の誰にも劣っていない。信じられないほど速い。でも…、F1界には多くの速いドライバーがいる。私がランドについて最も感銘を受けた部分は、彼のミスが如何に少ないかということだ。」
「そして彼のミスは小さい。トラックリミットとか、ブレーキのロック程度だ。彼がクラッシュしたり、プレッシャーで膨らんだりするところなんて殆ど見ない。私の考えでは、純粋な生まれ持っての才能に関しては、彼はF1界の誰にも負けていないと思うよ。」
ブラウンは、今のノリスがレースに勝つ準備ができていると考えているようだ。また、マクラーレンもまた彼に勝てる車を与える必要があると語る。
「我々が前進し続ける限り、彼の勝利はそう遠くないことに彼は満足してくれると思う。」
「というか、彼は昨年3連勝できていたかもしれないのだ。モンツァでは彼とダニエルの間に差は無かった。ロシアではレース終盤の指示がなければ、あのレースは彼のものだっただろう。そしてスパではアクシデントが起きるまで、予選で他に差をつけて最速だったんだ。」
「だから、彼は3連勝していてもおかしくなかった。だから…、彼は間違いなく勝つ準備ができていて、我々は彼を勝てるポジションに置いてやらなければいけない。」
Source: Formula 1 Official Website
Writer: Takumi
管理人のコメント
リカルドが近代F1史の中でも相当上位に来るスピードを持ったドライバーなのは、誰しも認めるところでしょう。当サイトの競争力分析でも、予選一発でリカルドより明確に速いと言えるのは、2006年までのシューマッハ、フェルスタッペン、ルクレール、マクラーレン時代の一発重視型のハミルトン、予選スペシャリストのコバライネン、あたりだけです。
リカルドはレースペース、タイヤマネジメント、バトル、レースクラフトもトップクラスで、そのリカルドを総合力で上回るようだと、ブラウンのノリスに対する評価が妥当であることを意味してきます。
ノリスと同等だったサインツがルクレール相手にどうなるかも含め、今後数年でノリスの力が分かってくると考えられ、非常に楽しみです。
また、内容と関係ないのですが、Google翻訳では”He is as good as anyone in F1.”が「彼はF1の誰よりも優れている」と訳されてしまいます。これは誤訳で、正しくは当記事内で訳した通り「彼はF1界の誰にも劣っていない」の意味ですね。前者では単独のベスト、後者ではワン・オブ・ザ・ベスト。機械翻訳を信じてしまうと、ザク・ブラウンの印象が大きく変わってしまうので、注意が必要でしょう。
私の場合は、「自力で翻訳→Google翻訳と照らし合わせて確認」のプロセスを採っていますが、機械翻訳の方が間違っていることも多く、中途半端に活用が進んで、間違ったニュアンスで伝わってしまうニュースも多いのではないか?と、若干の懸念があります。便利な時代ですが、その辺はトレードオフの側面もありますね。