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【News】ルクレールは「レッドブルのリタイアを揶揄」していない

Bytakumi

4月 2, 2022

 DAZNのSaturday F1 LABに関する公式ツイートの動画内で「レッドブルのリタイアを揶揄して見せたルクレール」との叙述があった。結論から言えば、これは誤りである。

 実際には、最終ラップにルクレールが” There is something strange with the engine.(エンジンが何かおかしい)”発しており、これは2019年にラスト数周でエンジントラブルが起き、初優勝を逃したことを持ち出してのジョークだった(当時と一字一句同じ台詞)。エンジニアもわかっており、”Haha…Copy(ハハ、分かったよ・笑)”と返している。また、レース後の無線でもイタリア語でビノットと洒落たジョークを飛ばしあっており、どうやら「この冗談が言えるのはここだけだ」と発言していたようだ。

 よって、「エンジンがおかしい」のジョークはレッドブル勢に絡めたジョークではなく、3年前の自身のリタイアに絡めたものだった。

管理人のコメント

 日本でF1を配信・放送しているのはフジテレビとDAZNだけです。よってその情報発信にはかなりの責任が伴うわけですが、こうした捏造に基づく印象操作を堂々と行ってしまう点には正直閉口してしまいます。

 そもそも当サイトのニュースはタイトルからして非常に淡白で、これは今日増えている「タイトルや記事内で印象操作を行い閲覧数につなげる」というやり方を強く否定してここまで極端にやっています。そういった報道に惑わされて、間違った情報を元にF1を観戦している人たち、あるいはそうして生まれた間違った認識・印象を元に生まれるドライバーや関係者に対する批判、そういったものはスポーツにとって、スポーツに関わる個人にとって、ひいては社会にとって望ましいものではありません。

 私は基本的には多様な個性・多様な価値観に対する理解と尊重を重んじる人間だと思っていますが、さすがに嘘はいけません。私自身、音楽家として活動する中でも、他人を貶める嘘・印象操作発言を行った人間・組織には一切の権利を与えないという断固とした方針でやっており、F1関連の発信でもそこの誠実さは重要視していきたいと思っています。

 悪意があったとは思いたくないですし、何らかの情報収集不足なのかは分かりませんが、プロフェッショナルである以上「正しい情報を伝える」は最低限成すべき仕事なので、そこは一層の努力に励んでいただきたいなと思います。