• 2024/11/21 17:42

2022年カナダGP ピットストップ分析

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1. ピット作業の速さ

 以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。

表1 ピットストップ

 アルファタウリ勢、そしてアストンマーティンがベッテルの作業で速いタイムを記録している。今季ここまで好調だったレッドブルは今回は今ひとつの出来だった。

2. ボックスパフォーマンス

 今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。

 そこで、当サイトでは

(ピットレーン通過時間)-(静止時間)

を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。

 カナダGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。

表2 ボックスパフォーマンス

 ジョウが最速タイムを記録した。そもそもピットストップが映る機会が少ない中団勢だが、限られたデータを見てみると、これまでも全体の真ん中程度のパフォーマンスは見せてきたドライバーだ。

 またフューエルエフェクトを考慮すれば、9周目で重い状態のハミルトンの20.7秒は、ジョウに匹敵するパフォーマンスと思われる。そして、角田もハミルトンと同条件で0.1秒落ちと非常に優れたタイムだ。絶対王者ペレスに次ぐナンバー2・3の座を射止めてきたハミルトンと角田が、ここでも良いパフィーマンスを示した。

 また、マグヌッセンはフロントウィング交換で17.5秒と通常のストップでは無い中で、非常に速いタイムを記録しているのも興味深い。

Analyst: Takumi