• 2024/11/21 17:44

2022年スペインGP ピットストップ分析

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1. ピット作業の速さ

 以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。

表1 ピットストップ

 今回はフェラーリ勢が揃って速いピット作業を行った。今季好調のレッドブルやマクラーレン勢も、変わらず優れた作業を見せた。

2. ボックスパフォーマンス

 今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。

 そこで、当サイトでは

(ピットレーン通過時間)-(静止時間)

を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。

 スペインGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。

表2 ボックスパフォーマンス

※1周目のハミルトンはタイヤパンクの影響

 開幕5戦で圧倒的な速さを見せたペレスだが、今回も2回目のピットストップで圧巻のパフォーマンスを見せた。

 ただし1回目のピットストップでは19.2秒で、角田とストロールが互角のタイムを示している。

 また、3回目のピットストップでも19.2秒だが、こちらはマシンが軽くなっており、フューエルエフェクトも考慮すると1回目の自身や角田、ストロール、或いはアルボン辺りに劣るかもしれない。そして似たようなタイミングでハミルトンも19.2秒を出している。

 総じて言えば、名人ペレスと言えども、全てのストップで完璧な停止と発進を行うのは難しいことが読み取れる。一方、ペレスの基準で上手く行かなくても、全体の中ではトップクラスに位置することも分かり、相変わらずこの分野で1人異次元にいると言えるだろう。

Analyst: Takumi