F1公式サイトに記者ローレンス・バレットの記事が掲載され、フェルスタッペンがタイトル獲得に伴って如何に強くなったかが述べられている。
バレットによれば、フェルスタッペンはタイトル獲得後も生き方を変えておらず、華々しい生活よりも、カメラのレンズから距離を置いて、これまで通りの生活を続けてきた。彼は家族と出かけ、ゲームやトレーニングをしたりすることに時間を費やしており、チャンピオンシップのトロフィーを追加することに集中しているようだ。
しかし、変わったのはプレッシャーが無くなったことだとバレットは言う。そのことについてオーストラリアでフェルスタッペンに尋ねると
「ああ、もちろんさ。皆にもわかるだろう。未だにレースに勝てれば大きな意味がある。サウジで勝った時は大きな意味があった。でも週末に向かうときは異なるフィーリングだよ。」
と語った。
バレットはチーム代表のクリスチャン・ホーナーにも同様の質問を投げかけた。ホーナーは
「セバスチャン・ベッテルの時にも見られたように、最初のチャンピオンを獲得すると肩の荷が降りるんだ。」
「マックスは今や履歴書にそれがある。彼のマシンにはナンバー1がついている。それはプレッシャーから解放してくれるだろう。最初の数レースでの彼の走りは、まさに絶好調だった。」
と続けた。
バレットによれば、意識的か無意識かは定かではないものの、フェルスタッペンの振る舞いも変わったようだ。レース週末にテレビ画面でやり取りする際に、以前よりリラックスしており、返答時にあまり警戒していないとのことだ。姿勢は積極的、そして返答にはしばしばユーモアがあり、よりオープンで分析的だとバレットは語る。
バレットは2015年の上海のことを振り返っている。
当時互いにF1に来て3レース目だったフェルスタッペンとバレットはホテルのバーで話した。フェルスタッペンは、彼が家族と共に立てた計画に従っており、それは短期的にはレッドブルへ昇格し、中期的には優勝の常連となり、長期的にはワールドチャンピオンになることだった。そしてフェルスタッペンがその話をする時、それが時間の問題であるかの如く語ったようだ。
バレットによれば、フェルスタッペンはかつてない程に良い状態で、マシンに乗り込むと、以前に増して強いドライバーになったようだ。
フェルスタッペンは笑顔で語った。
「僕はただただ僕自身だよ。」
「今、僕は自分がやっていることを楽しんでいる。プレッシャーは消えた。僕はただ楽しい時間を過ごしているんだ。」
Source: Formula 1 Official Website
Writer: Takumi