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2014年のレースペース分析を終えて

Bytakumi

12月 18, 2022
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 燃料、タイヤ、クリア・ダーティエアを含むレースのコンテキストを可能な限り考慮して、イコールコンディションでのレースペースの力関係を導出する当サイトのレースペース分析。本日、2014年分の全レースの分析を終え、ドライバー紹介ページにてその結果を反映した。

 今回、7チームについてチームメイト比較を行った。結果を以下表1~7にて示す。

表1 ハミルトンvsロズベルグ

表2 ベッテルvsリカルド

表3 アロンソvsライコネン

表4 マッサvsボッタス

表5 ヒュルケンベルグvsペレス

表6 バトンvsマグヌッセン

表7 グロージャンvsマルドナード

 

 筆者にとって個人的に印象深かったのはライコネンだ。時折アロンソに大差をつけられているが、得意のバーレーンとスパでは僚友を上回り、その他にも比較的接近したペースが多い。アロンソのチームメイトという観点では、前任のマッサやここ2年のオコンと比べると一段上の印象を受ける。

 また、リカルドはベッテルに平均0.2秒の差をつけた。予選では6勝4敗、平均0.107秒差だったが、レースでその差が開いた形だ。リカルドの2014年はブレーキングで鋭く切り込むオーバーテイクで大注目を集めた年だが、レース展開を見ていると「大人しくしていること」が非常にうまいドライバーという印象を受ける。抜けない時に無理にタイヤを使わず、ここぞという場面で一気に仕留める。それがリカルドの強みだろう。

Writer: Takumi