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【News】アロンソ、350戦を振り返る

Bytakumi

10月 16, 2022

 F1公式YouTubeにてアロンソが350戦を振り返るインタビューが公開されている。以下に翻訳する。

動画:F1公式YouTube “Fernando Alonso Reflects On A Record-Breaking 350 Races! | 2022 Singapore Grand Prix”

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質問カード(以下Q):ベストレースは?

アロンソ(以下A):そうだな。バレンシア…2012年…かな?思い出さなきゃ。(笑) バレンシアで勝つことは僕にとって大きな意味があった。予選が悪くて11番手からスタートして、スペインでフェラーリで優勝して、少し予想外だったしね。パフォーマンスの観点からだ。」

Q:ベストの予選は?

A:2012年のホッケンハイムだ。ウェットの予選で、僕らフェラーリはあの週末ドライコンディションでは振るわなかった。予選の前に雨が激しく降って、僕らは通常スイッチを入れるのがトリッキーなウェットタイヤを履いた。僕らはラップを決めて、僕はとても誇らしかった。僕はあれがポールポジションになり得ると分かっていたよ。あれが僕の予選でのベストラップだ。

Q:記憶の中でベストのオーバーテイクは?

A:2006年ハンガリーでミハエルを抜いた時だ。3周目か4周目でターン5でアウトから抜いた。僕らはメガスタートを切って他の車を抜いていって、そしてミハエルに追いついたんだ。ミハエルを抜くのはいつも他の車とは完全に違う。彼はレジェンドで、(彼を抜くには)何かを発明しようと頑張らないといけない。何故なら彼は考えられ得る全てのラインをカバーしてくるからだ。ターン5でアウトから抜くことは彼は予期していなかったようで、僕はとてもハッピーだったよ。

Q:最もハードなライバル・最もフェアなライバルは?

A:ミハエル。とても簡単だ。ミハエルはコース上だけでなくコース外でもとてもタフなライバルで、彼はとてもクレバーで、いつもポイント圏内にいて、とても集中していた。そして彼がこのスポーツで有していた自己鍛錬、献身は本当に僕ら全員にとってインスピレーションになった。ライバルとして戦うには恐らく最悪の相手だよ。何故なら彼はここ一番という場面でいつも何かスペシャルなことをするからね。とにかく信じられないライバルだし、彼と戦ったレースを誇りに思うよ。

最もフェアなライバルだと、ジェンソンだね。彼もとても強いライバルだけど、彼はハードに戦うと同時にとてもフェアだ。信頼できる人もいれば、より信頼できない人もいる。ジェンソンはその点でずば抜けていた。やりたいだけハードにレースをできるが、常に信頼できた。とても印象的だったね。

Q:ルノー・アルピーヌでのベストパフォーマンスは?

A:アルピーヌでのここ2年だと、表彰台に上がったから去年のカタールだろうね。僕らの前でそれほど多くのリタイアがあったわけではなく、レッドブル、フェラーリやメルセデスがいなくなったわけではなく、彼らはまだレースにいた中で僕ら自身のパフォーマンスで表彰台を成し遂げて、とてもハッピーだった。ルノー時代だと少ないけど、2008年の富士を覚えている。完全に予想外の勝利の例だ。そして2005年のイモラ。明らかにポピュラーなレースで、エンジンに問題があった中でミハエルに勝つことができた。だからいくつか良いパフォーマンスがあったね。

Q:ミナルディでのベストパフォーマンスは?

A:真剣に考えなきゃいけないね。(笑) 僕の記憶力は良くない。(笑) ホッケンハイムを覚えているよ。あれは僕の誕生日だったかな?それが覚えていることだ。10位か何かでフィニッシュしたと思う。なんでそれが思い浮かんだのか分からないけど、それは何かなんだろう。(笑)

Q:パドックで一緒に出かけるのにベストな人は?

A:キミ!

インタビューアー:彼はもういないよ。(笑)

A:分かってるよ。(笑) だけど彼はいつもここにいるだろうし、キミはいつでも楽しい奴だよ!今で言うとダニエル。あとはルーベンス、彼も良い奴で楽しいよ。今だったらダニエルだ。

Q:F1カレンダーで訪れるベストな場所は?

A:来年のラスベガスをとても楽しみにしている。(現行のカレンダーでは)僕は日本を選ぶだろうね。僕は鈴鹿が大好きだし、ファン達も大好き、日本の文化も大好き、レースの何日か前や後にいく東京も大好きだ。日本は間違いなく僕のお気に入りの行き先だ。

Q:コース上での最も面白かった瞬間は?

A:…(笑) 考えないとな。(笑) そんなにたくさんないよ。僕はいつもフラビオがレース中にラジオとかで話しているのを楽しんでいたよ。あれは楽しかった。フェラーリでも良い時間を過ごした。彼らはイタリア人で僕はスペイン人でユーモアのセンスとかで相性が良かった。でも今一つの瞬間を思い出すのはできないな。

Q:ベストスタートは?

A:うん…。2004年のインディアナポリス。とても良いスタートで、1コーナーまで長くて、幾つかの動きがあって、ターン1へのブレーキングでアウト側から最後に2台を抜いた。だからあれは恐らく僕のベストスタートだ。あと2013年のシンガポール。これもアウト側から7番手から3番手に上げた。これら2つ…。あとはスペインでも幾つか良いものがある。スタートでは幾つか選べるものがあるよ。僕はいつもスタートで良いんだ。

Q:ベストの瞬間は?

A:まだこれから来るよ。(笑) 僕は最終章を楽しむことができる。ここF1では良い思い出がたくさんある。ここまでで言えば、2回のチャンピオンだね。2回のブラジルはいつも思い出にあるだろう。旅の全てが本当にアメージングだった。極めて才能に恵まれたエンジニアやデザイナー達など信じられない人たちと働くことができ、ドライバーとして成長する上で皆から学んで成長した。だって僕は19歳でF1に来てただの子供でここにある全てに驚いていたんだ。そして今41歳で、人生の半分、半分以上をこのパドックで過ごすことができて光栄で幸運だと思うし、とても感謝している。

管理人のコメント

 別に日本に関係するインタビューでもなんでもないので、本心で日本をベストプレイスに挙げてくれているのは嬉しいですね。

 また当時はバチバチの火花となって顕在化していたミハエルへのライバル心ですが、本質は巨大なリスペクトであることが最近のインタビューで繰り返し語られていますね。

 あと、ライコネンは本当に愛される人だなぁと。(笑)