ピエール・ガスリーのアルピーヌ移籍が発表された。ガスリーにはアルファタウリとの2023年の契約があったが、レッドブルは早期に彼を手放すことにした。

　一方で空いたアルファタウリのシートにはデ・フリースが座ることとなり、こちらもチームから公式にアナウンスされた。

　来年はフランスチームのアルピーヌがガスリー＆オコンのフランス人コンビ、アルファタウリが角田＆デ・フリースのF2上がりのペアとなる。

Source: Alpine Official Twitter, Scuderia Alpha Tauri Official Twitter

Writer: Takumi

管理人のコメント

　当サイトの分析ではガスリーは一発においてオコンより0.2秒ほど速く、前半戦はマシンへの適応の問題があってもおかしくありませんが、後半戦になればコンスタントに上回ってくると思われます。アルピーヌとしてもアロンソと互角の速さのガスリーが後釜ならば戦力低下を最小限にとどめることができ、非常に美味しい展開でしょう。

　一方、デ・フリースのモンツァの走りは、スポット参戦のぶっつけ本番であれだけのペースと落ち着いたレース運びができれば賞賛されるべきでしょう。ただし、比較対象のラティフィが今季アルボンとの比較でクリーンなドライ予選で平均0.5秒、レースペースで平均0.6秒負けていること、そしてモンツァではそのラティフィですらリカルド、角田、ストロールらを上回りオコンと互角のレースペースを見せていたことは考慮すべきだと思います。

　万全の状態でデ・フリースがどれだけの速さを見せるのかは未知数ですが、現状ではガスリーの0.1秒落ちで走れる角田がスピード面では優っていそうに思えます。一方でモンツァでの落ち着いたレースや耐久レースなどの経験値も鑑みると、一貫性の観点ではデ・フリースに軍配が上がる可能性も十分にあるように思います。