1. 背景と目的
先日公開したVocabulary Master (JPN-ENG)では、英単語の意味を日本語で、あるいは日本語を送れば英語を教えてくれるというものだった。
しかし、ある程度英語力を身につけた学習者にとって、日本語で英語を学ぶのは必ずしも良くない。英語で切り取られた世界は、それ特有の世界であり、他の言語に翻訳する過程で情報は抜け落ち、変質する。言語は文化や世界観、価値観を含む世界構築と密接に関わる要素だと筆者は考えている。
そこで今回は、11/7にリリースされたGPTs(ユーザー一人一人がGPTをカスタムして共有できる機能)を使用して、完全英語版のVocabulary Masterを制作した。
2. 使用方法
以下のリンクからVocabulary Master (以下VM)を使用することができる。
※11/15現在、OpenAI側の不具合により、他者の作成したGPTsを使用する際に再ログインが求められることがある。その場合、「Sign up to chat」を押して次のページに進んだ後、ブラウザの戻るボタンで本来のページに戻ることができる。律儀にログインする必要はない。
日本語版と同じく、単語を打てば意味と解説、例文が返ってくる。単なる英英辞典と異なり対話ができる点が素晴らしい。質問があれば遠慮なくぶつけてみよう。
以下が会話例だ。
例文が分からないときはこのように質問してみよう。途中から冗談をぶつけてみたが、実に可愛らしいく親しみやすい受け答えが返ってきた。
一方で、対象となる単語について例文を作ってみたくなった際は、「@ex」と打ち、その後に例文を書けば、添削してくれる仕組みになっている。
3. まとめ
このようにVMは、スピーディな操作性と高精度な回答、インパクトのある例文や、GPT-4ならではの知的で柔軟性のあるコミュニケーション力を備えた、優秀な英語教師である。さらに、日本語版よりも本質的な英語の理解を深めることができるお勧めのツールだ。ChatGPT Plusをお使いであれば、ぜひトライしてみていただきたい。
また、GPTsおよびVMは誕生したばかりのサービス・ツールであり、ご要望があれば何なりとX(@f1_strategy)までリプライをいただければ幸いである。生成AIの特性上、すべてに完璧にお応えすることは難しいが、VMのパフォーマンス向上に繋げていきたい次第である。
Writer: Takumi