燃料、タイヤ、クリア・ダーティエアを含むレースのコンテキストを可能な限り考慮して、イコールコンディションでのレースペースの力関係を導出する当サイトのレースペース分析。本日、2015年分の全レースの分析を終え、ドライバー紹介ページにてその結果を反映した。
今回、8チームについてチームメイト比較を行った。結果を以下表1~8にて示す。
表1 ハミルトンvsロズベルグ
表2 ベッテルvsライコネン
表3 マッサvsボッタス
表4 リカルドvsクビアト
表5 ヒュルケンベルグvsペレス
表6 グロージャンvsマルドナード
表7 フェルスタッペンvsサインツ
表8 アロンソvsバトン
管理人の所感
興味深い点としてはまずトロロッソ勢だ。表9にフェルスタッペンとサインツの予選の比較を示す。
表9 フェルスタッペンvsサインツ(予選)
表7と見比べると、前半戦は予選のサインツvsレースのフェルスタッペン、後半戦は予選のフェルスタッペンvsレースのサインツと読むことができる。互いにルーキーイヤーであり、週末のアプローチについては探り探りだったのかもしれない。とはいえ、トータルで見ればフェルスタッペンの方がやや上と結論づけざるを得ない数値であることも確かで、レース中のオーバーテイクなどを見ても、2016年にレッドブルがクビアトの代役としてフェルスタッペンを選んだのは自然な流れと言えるだろう。
また、マルドナードはロータス移籍初年度2014年はグロージャンに大差をつけられたが、2年目は互角以上の走りを見せた。2014年の時点で予選では大差なかったため、マシンに適応してレースでも本来のスピードを発揮できるようになったのかもしれない。マルドナードが遅いドライバーということではなさそうだ。
Writer: Takumi