今回も分析結果のみを示す。分析内容は普段通り、タイヤのデグラデーションとフューエルエフェクトを加味して、各車のイコールコンディションでのレースペースのパフォーマンスを算出した。
また、各ドライバーのクリアエアでの走行時を比較するために、全車の走行状態をこちらのページにまとめた。
表1 ミディアムタイヤでのレースペース
フェルスタッペン、ハミルトン、ラティフィは9周目のVSC時に入っており、レースペースとして割り出すにはスティントが短すぎるとも思えるため、疑問符を付加した。実際この3人は下記のハードタイヤでの競争力と比べるとやや低く出ているように見える。
表2 ハードタイヤでのレースペース
ルクレールのクリアエアの周回が少ないため疑問符を付加したが、オコンとのバトル上での関係から見るに、管理人としてはある程度信じて良い値と考えている。
雨の予選によるスターティンググリッドの複雑性、VSCやSCのタイミングによる有利・不利などの要因が複雑に絡み合い、真のレースペースのポテンシャルが見た目には分かりづらかったレースだが、フェルスタッペンとルクレールの2強対決の構図は変わらず、メルセデスは特にハミルトンが非常に速いペースを見せた。また中団最速はボッタスが記録する一方、マクラーレン勢にとってはかなり厳しいレースとなってしまった。
Writer: Takumi