今回はハンガリーGPのFP2における各車のロングランペースを分析していこう。
まず図1にソフトタイヤを履いたドライバーのロングランペースを示す。
1. ソフトタイヤでの力関係
周回数が少ないため、やや読み解くのは難しいが、フェルスタッペンのペースは終始サインツを上回っている。そのアドバンテージは0.5秒前後だろうか。予選結果と見比べても頷ける力関係だ。
また角田はあとの2人と比べて走り始めから飛ばし気味だが、9周目までペースをキープしており、フェルスタッペンから0.6秒程度の遅れにとどめている。今季のアルファタウリは予選でこそ苦戦するが、レースペースでは度々光るものを見せており、今回もレースに期待ができるかもしれない。
2. ミディアムタイヤでの力関係
続いてミディアムタイヤを履いたドライバーのロングランペースを示す。なお、視認性の都合上2つに分割した。
各車ラップタイム推移の傾向が異なるため一概には言えないが、マクラーレンとアルピーヌ、そしてアルファロメオの競争力が高そうだ。そこにアストンマーティンが続き、メルセデスがやや遅れを取っている。
予選を終えて、ハミルトンがポールポジション、ノリスが3番手、ジョウが5番手、アロンソが8番手、オコンが12番手からのスタートとなっており、メルセデスがFP2からどれだけ伸ばしてこられたか?ノリスとジョウがどう絡んでこられるか?抜きにくいサーキットながらも2ストップが予想される中でアルピーヌ勢は上がってこられるか?など、多くの見どころがありそうだ。
3. タイヤの比較
続いてハース勢について見ていこう。ヒュルケンベルグがミディアム、マグヌッセンがハードだ。
2種類のタイヤで特に差はないように見える。レースではコンディション次第でこの辺りの関係も変わってくるかもしれないが、マルチストップレースで各車がどのようなタイヤの使い方をしてくるか、非常に楽しみだ。
Writer: Takumi