今回はオランダGPのFP2における各車のロングランペースを分析していこう。
1. ソフトタイヤでの力関係
まず図1にソフトタイヤを履いたドライバーのロングランペースを示す。なお、視認性の都合上2つに分割し、サインツを両グラフ共通のドライバーとした。
フェルスタッペンが最速だが、ノリスとの差はそこまで大きくない。続いてラッセル、サージェント、ガスリーあたりはほぼ互角、やや遅れてサインツといった序列だろう。マグヌッセンとジョウはかなり遅れている。
2. ミディアムタイヤでの力関係
続いてミディアムタイヤを履いたドライバーのロングランペースを示す。
ペレスが最速だがハミルトンとの差は小さい。アルボンとストロールも僅差で続いている。
3. ハードタイヤでの力関係
続いてハードタイヤを履いたドライバーのロングランペースを示す。
オコンが最速でアロンソが僅差で続いている。角田のペースも悪くなく、アロンソから大きくは離されていない、ボッタスとヒュルケンベルグは明確に遅れている。
4. 総合
総合すると、優勝争いはフェルスタッペンに対してマクラーレン勢が勝負を挑む形になりそうだ。その後ろの上位争いはメルセデス、アストンマーティンといったいつもの顔ぶれ以外に、アルピーヌとウィリアムズの好調が光る。特に4番手からスタートするアルボンにとっては大量得点のチャンスで、今回はこの2チーム4台がどこまでやれるか注目だ。また、ペレスもレースペースは悪くなく、7番グリッドから表彰台争いまで追い上げが可能な出来ではあると考えられる。
そして中団ではアルファタウリの競争力が高く、一方のアルファロメオやハースにとっては課題山積み状態の金曜日だった。
Writer: Takumi