• 2024/5/8 05:08

【News】角田裕毅の2023年アルファタウリ残留が決定

 アルファタウリは角田裕毅が2023年も残留することを正式に発表した。

 角田本人のコメントは以下の通り。

「F1で走る機会を与え続けてくれるレッドブル、ホンダ、アルファタウリに心から感謝したい。ファクトリーの近くに住むために昨年イタリアに引っ越して、チームの一員であることを感じているし、2023年も彼らと共にレースを続けられることを嬉しく思う。もちろん僕らの2022年シーズンはまだ終わっていないし、僕らは中団のバトルでハードにプッシュしている。だからまずそれを最高の位置で終えることに集中しているし、それから来年を楽しみにするだろうね。」

 また代表のフランツ・トストは以下のように語った。

「昨年彼が加入してから我々が見てきたように、彼はとても才能があるドライバーで、今年さらに大きく改善している。最近彼が見せているペースは急な学習曲線で、それは彼がF1のシートに相応しいことを証明しているし、2022年の残りの6レースで彼が強力な結果を残すこともexpect(希望的観測の入らない期待・予想。比較的当然のことと捉えるニュアンスの場合が多い。)している。私が常々言っているように、ドライバーがF1を完全に理解し始めるのには3年かかる。だから彼がフルポテンシャルを見せる時間を与えられたことを嬉しく思う。加えて、マルコ博士と彼のドライバープログラムのおかげで我々が若い才能をジュニアカテゴリーから引き上げ育て上げている証でもある。レッドブル、アルファタウリ、ホンダの継続的なサポートそして彼がもう1年我々と一緒にいられるようにしてくれたことについて、私も裕毅と共に感謝したい。」

Source: アルファタウリ公式サイト

Writer: Takumi

管理人のコメント

 当サイトでは歴代のドライバーのチームメイト間での力関係から、ドライバーのペース分析(分析ページはこちら)を行なっています。これにより私は、ガスリーの一発はアロンソやハミルトン級と考えており、この前提を念頭に角田とガスリーの比較を見る必要があると思っています。またレースペースの歴代分析の完成にはまだ数年かかりますが、ガスリーは予選とレースで大きく相対的な位置が変わるドライバーではないでしょう。(アロンソやメルセデス時代のハミルトンらはレース型、昔のトゥルーリやコバライネンは予選型と思われます。)

 そこで今年、両者クリアなドライの予選ではガスリーに2勝4敗(+0.167秒差)、開幕戦の異常値を除けば2勝3敗(+0.069秒差)となっており、レースペースでは0勝5敗3引き分け(+0.2秒差)、ハンガリーの異常値を除けば0勝4敗3引き分け(+0.1秒差)です。

 大まかに予選・レース共にガスリーの0.1秒落ちと捉えるならば、角田の力は全盛期のベッテルやロズベルグ、ノれているライコネンらと互角にやりあえるレベルと考えることができます。現状の浮き沈みも含めて0.2秒落ちと見てもオコンやヒュルケンベルグレベルで、これらを踏まえれば純粋なスピード面ではシート獲得は当然と言えるレベルだと考えられます。

 日本での人気はもちろんのこと、今後のF1界全体の中で大きな存在になりうるドライバーだと思うので、注目していきたいですね。