1. ピット作業の速さ
以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。
表1 ピットストップ
今回のレッドブルはフェルスタッペンの作業で失敗してしまった。代わってトップに立ったのが当然の如くマクラーレンだ。マクラーレンは3回のストップを全て2.3秒で行い、速さと安定性を示した。
また今季苦戦していたメルセデスがハミルトンでトップとタイの2.3秒を記録した点も興味深く、来季に向けて、マシンの競争力向上と共に非常に不気味な存在と言えそうだ。
2. ボックスパフォーマンス
今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。
そこで、当サイトでは
(ピットレーン通過時間)-(静止時間)
を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。
アブダビGPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。
表2 ボックスパフォーマンス
前戦サンパウロGPでトップだったラッセルが2戦連続でトップタイム。そして開幕からこの分野でリードしてきたペレス(2回)とハミルトンが同着でトップとなった。33周目のペレス以外は3つとも似たようなタイミングでのストップであり、フューエルエフェクトを考慮しても三者は互角と言えるだろう。
ラッセルはシーズンを通して目立った存在ではなかったが、2戦連続、しかも今回の39周目も速いタイムをマークしており、本物と考えて良さそうだ。
Analyst: Takumi