1. ピット作業の速さ
以下が国際映像に映った範囲での各々の静止時間だ。
表1 ピットストップ
通常上位にくるレッドブルやマクラーレンが鳴りを潜め、アストンマーティン、アルファタウリ、アルピーヌらが上位を占めた。特にアルファタウリは2台とも速い作業ができておりポイントは高い。
2. ボックスパフォーマンス
今日のF1ではピットストップの静止時間が国際映像で映されるほか、ピットレーンの通過時間も記録され、公式サイトにて公開されている。
そこで、当サイトでは
(ピットレーン通過時間)-(静止時間)
を計算し、ドライバー達の停止と発進のパフォーマンスを数値化することを試みる。当サイトではこのタイムを「ボックスパフォーマンス」と定義する。
日本GPのボックスパフォーマンスは以下の通りとなった。
表2 ボックスパフォーマンス
今回はベッテルがダントツのトップタイムをマークした。これはアゼルバイジャンGP、イギリスGPに次ぐ3勝目だ。またイギリスGPでの最速も2位以下を大きく引き離しており、ベッテルは時折この分野で尖って輝く傾向があるのは間違いない。
特に今回はレースの文脈として、ラティフィの後ろになるとならないではその後のレース展開に雲泥の差が生まれる状況だった。レースの全体像を掴むのが上手いベッテルだからこそ、ここでこのパフォーマンスを発揮する必要があることが分かっており、そしてそれに成功した。その結果が6位入賞なのだから拍手喝采以外の何者でもない。
Analyst: Takumi