F1公式サイトにビノットのコメントが掲載され、セーフティカー導入時にルクレールをステイアウトさせた件について語った。
「我々は2台の間にダブルストップをやるのに十分な間隔がないと信じていた。だから1番目(ルクレール)と2番目(サインツ)の車のどちらかを選ばなければならなかった。よってシャルルは当時レースをリードしていたため我々はカルロスを選んだ。そう、我々がリーダーとしてストップした時に他の人たちがどうするかは分からないんだ。」
「そしてそれから我々はソフトのより大きなデグラデーションを期待していた。そしてそうはならなかった。」
「明らかに、終わってみればソフトの方が良かった。だがそれはあの時点で正しい決断だと思えなかったんだ。」
また、レース後にルクレールと厳しい会話を交わしている様子が映し出されたが、その件については以下のように語り、会話の内容を明かした。
「特に内輪で整理することなどなかった。私はただシンプルに彼に告げたんだ”君の失望は理解できる。でも君は素晴らしいレースをした。スタートでも闘い、レース終盤でも皆がソフトタイヤを履く中でハードタイヤで闘った”とね。」
「彼のドライブ、ポジションを守ったやり方は素晴らしかった。だからハッピーでいることは難しいだろうが、落ち着いてポジティブであることが重要なんだ。」
Source: Formula 1 Official Website
Writer: Takumi
管理人のコメント
少なくともビノットがあの決断を正当化せず、「ソフトのデグがより大きいと思っていたがそうはならなかった」「終わってみれば間違っていたが、当時は正しいと思えなかった」と、しっかり原状を捉えているので、そこは安心しました。後はなぜデグが小さいと見誤ったのか?そのデータにどれだけの信頼性があってあの判断を行ったのか?と判断のプロセスを見直していくだけです。
怒鳴ったり壁に穴を開けても残り12戦の成績が向上するわけではありません。ビノットの言うように落ち着いてポジティブに取り組んでいくことが唯一の解決策だと思います。
ところで、フェラーリがソフトのデグが大きいとどれだけ確信していたのか気になります。私のレースペース分析もそうですが、分からないことには「分からない」という結論を出すことも重要です。確証が持てないならリスクの少ない決断をするのがベターで、それがレビューで書いた内容に繋がってきます。流石にフェラーリF1チームともあろうものが、戦略の前提となるデータや知見に信憑度の評価を付加していない、というのは考えづらいですが…。