• 2024/5/19 13:37

【News】F1は”Abuse”を許容しない

Bytakumi

7月 31, 2022
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 F1と各チーム、ドライバーが、「#DriveItOut.」のハッシュタグで、暴言や誹謗中傷を非難する声明を発表した。動画内でFOMのドメニカリ、FIA会長のスレイエム、各ドライバーたちが声を合わせて発表したメッセージの全訳は以下の通り。

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 F1は競争とライバル関係が全てだ。

 だが、同時にリスペクト(尊敬や尊重)もだ。

 競技者としてリスペクトし、ファンに対してもリスペクトし、F1ファミリー全体をリスペクトする。

 如何なる”Abuse”(暴言・誹謗中傷・攻撃的コミュニケーションなど)も許容されない。他人に敬意を表すことができないのなら、我々のスポーツの一部ではいられなくなる。

 他人を”Abuse”して良いと思っている人たちを、何の罰も受けぬまま野放しにしておくことはできない。我々には彼らを非難し「No more(もうたくさんだ、出ていけ!)」と言う義務がある。

 我々は、オンラインで他人を”Abuse”する人たちをブロックするために、コミュニティとして動いている。

 我々のレースでは”Abuse”を許さない。しかし同時にオンラインでの”Abuse”に真正面から取り組むソーシャルメディアのプラットフォームも必要だ。ソーシャルメディアの背後に隠れている”Abusive”(Abuseの形容詞系)で他人に敬意を表することができない考え方の人たちは、もはや我々のファンではない。

 我々は団結しており、皆さんにこれらを全てのスポーツと社会から排除することについて参加をお願いしたい。

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記事・翻訳:Takumi

管理人のコメント

 攻撃的なコミュニケーションは到底許されるべきではありません。自分の嫌いなドライバーを応援しているファンにも、ドライバーにも、アナウンサーや解説者ほか著名人たちにも心があります。赤ん坊として生まれ、さまざまな経験をしながら育ってきた、私たちと変わらない普通の人たちです。

 そんな中「あなたがが同じことを言われたらどう言う気持するのか?」と言いたくなるような無礼なコミュニケーション、暴言、過激な言動の数々がいくつか目に留まってきました。私はF1ラップタイム研究室を始めた当初から、そうした類の言動を一切容認せず、アンフォロー・ブロックなどの対象としてきました。

 私のコンテンツでは、どんなドライバー・チームを応援する方にも、どんな価値観を持っていても、どんなことが得意でどんなことが不得意でも、さまざまな方に楽しんでいただけるよう日々精進しています。しかし他人を”Abuse”することが許されると考える人たちには、F1ラップタイム研究室を楽しんでいただかなくて結構です。F1と声を揃えて「No more!」と言う義務があると思います。

 F1ラップタイム研究室もF1と同様に、”Abuse”を一切容認しません。今後も活動ポリシーには一切の変化は起こり得ないことを記しておきます。

 また、個人的な方針として、攻撃的なコミュニケーション、礼儀を欠くコミュニケーションについては、その内容の正当性を問わず、私の返事は「無視」または「そうですか」です。

 彼らは「応援するドライバーが違うから」「意見が違うから」攻撃しているわけではないと思います。先にあるのは「人を傷つけたい」という欲求です。その言い訳として「応援するドライバー」「意見の違い」「仕事とはこうあるべきだと言う倫理観」などを利用しているに過ぎないのです。「フェルスタッペンのファンだ!」「ハミルトンのファンだ!」というのは詐欺師の文言でしかなく、耳を傾ける価値はありません。

 したがって、それに反論したり諭そうとしても「反論された」ことを言い訳に”Abuse”するでしょう。彼らにとって理由は何でも良いのです。よって相手をするだけ無駄で、「無視」または「そうですか」で十分です。どうしても戦いたい場合は個人レベルでの舌戦ではなく、法廷で正式なプロセスを経るべきだと思います。

 以上が、当サイトの”Abuse”、攻撃的コミュニケーションに対する方針となります。私自身は幸いなことにそうした経験が少ないのですが、サーキット内外で起きていることについては容認できず、F1の声明に賛同する旨を明確に記しておくべきと考え、このコメントを書き記すこととしました。

 Drive It Out. Together.

Takumi