管理人のコメント
まずルクレールのラップは、トゥの話を抜きにしても非常に素晴らしいラップだったと思います。ターン7,8,9やターン14では、かなり過激なオーバーステア挙動を示すマシンを完全にコントロール下に置いていることが分かりますね。
サインツの件についてはツイートでも触れた通り、Q2でアタックした時点でQ3でトゥを与えるつもりだと解釈できました。ただ、流石にバックストレートの2本目でというのは予想外でした。私は1本目だとばかり思っていましたが、確かにDRSを使えない（＝空気抵抗が大きい）ストレートでトゥを貰う方がより大きな効果が見込める、考えてみればその通りです。ターン10も実質ストレートですしね。
また、予選でポールを量産するドライバーというと「速い」というイメージが伝統的にあると思いますが、ルクレールは「速さ」でポールを取るよりかは「強さ」で獲っている印象があります。つまり速さのポテンシャルそのものではそこまで大きなリードは無くとも、Q3の最終アタックで持てるポテンシャルを全て出し切って来ることが、ルクレールの稀有な特性と言えるのではないでしょうか？
いずれにせよ、「フェラーリが本気でドライバーズチャンピオンを獲りにきたかもしれない」と思わせる、今後の数ヶ月が一気に楽しみになるような予選だと感じました。
まずは明日の決勝です。ロングランペースがどうなるか？そして戦略がどう絡むのか？明日が非常に楽しみです。