以下は、2026年マレーシアGPレース後の各チームのコメントの要約である。
・マックス・フェルスタッペン
ドライバー:「タイヤ選択やセーフティカーなど判断が難しいレースだったが、チームが重要な局面で正しい判断を重ね、冷静に戦えたことが勝利につながった。Red Bull Ford PowertrainsとしてPUを自社開発する最初のシーズンに勝利できたことは非常に特別だ。開幕時からエンジンの強みと課題は把握しており、チームもマシンの問題を理解しながらアップデートを重ねてきた。勝利を疑うような苦しい時期もあったが、少しずつ前進してここまで来た。プロジェクトに関わる全員にとって誇れる、感情的な勝利だ」
ローラン・メキース:「Red Bull Ford Powertrainsにとって初年度での初勝利という歴史的な節目だ。マックスは混乱した状況でもレースを掌握し、コンディションを見事に管理して週末を勝利へ結びつけた。ここ数カ月の開発による進歩を結果に変えられた」
・アイザック・ハジャー
ドライバー:「5位でポイントを獲得できたが、結果にはフラストレーションがある。マシンの感触が金曜、土曜ほど良くなく、最後のリスタート後には2周ほどパワーが出なかった。この問題が起きていなければ表彰台に立てたと思っている。チーム全体としては良い結果なので、データを確認して何が起きたのかを理解し、好きなコースであるシンガポールに向かいたい」
ローラン・メキース:「アイザックも週末を通じて非常に速く、ダブル表彰台まで狙える内容だった。彼のマシンですべてが正常に機能しなかったことは残念だ。スタート位置を考えれば5位は強い結果だが、さらに上を狙えた週末だったので原因を分析する」
・キミ・アントネッリ
ドライバー:「週末を通した苦戦を考えれば2位が今日獲得できる最大の結果だったと思う。スタートタイヤ、スリックへ交換するタイミング、その後に2位を守るためのタイヤ選択まで非常に難しいコンディションだったが、チームはうまく判断してくれた。しっかりポイントを持ち帰れた。一方で勝利を争えるペースはなく、ジョージがチームのダブル表彰台目前でリタイアしたことも非常に残念だ。シンガポールまでに改善点を理解したい」
トト・ウォルフ:「キミは可能な限りの性能を引き出し、表彰台に値する仕事をした。チームとしてマレーシアでは速さと信頼性の両方が不足していた。原因をデータから突き止め、シンガポールでは強い週末にしたい」
アンドリュー・ショブリン:「変化する路面でタイヤとクロスオーバーの判断が難しかったが、チームは良い判断を続け、キミのレースを最大化した。成熟したコントロールされた走りだった」
・ジョージ・ラッセル
ドライバー:「今季何度か経験している厳しい一日になった。インターミディエイトで素晴らしいスタートを切り、ミディアムでは少し苦しんだが、ソフトに替えてから感触が改善した。優勝争いのペースには届かなかったものの、3位を安定して走れていたのでリタイアは本当に悔しい。コンストラクターズ選手権にとって重要なポイントで、PETRONASのホームレースでダブル表彰台を届けられるところだった。週末全体の不振を分析してシンガポールへ向かう」
トト・ウォルフ:「ジョージは素晴らしいレースをして表彰台へ向かっていた。チームとして彼に結果を与えられなかったことを重く受け止めている。今季こうしたことが何度も起きており、信頼性を改善する必要がある」
アンドリュー・ショブリン:「ジョージはコンディションをうまく管理し、快適に表彰台を獲得できる位置にいた。今季すでに不運を経験しているだけに非常に悔しい結果だ」
・ルイス・ハミルトン
ドライバー:「セパンで経験した中でも特に記憶に残るレースになった。序盤のタイヤ選択で大きく後退し、トップとの差も広がったが、チーム全員が落ち着いて戦い続けた。一歩ずつ順位を取り戻して最後までプレッシャーをかけ続け、あのスタートから表彰台まで戻れたことには大きな満足感がある。チームが示した努力、決意、粘り強さへの素晴らしい報酬になった」
フレッド・バスール:「1周目終了時点の位置から3位と4位まで戻したのは非常に強いリカバリーだった。序盤のタイヤ判断は外れたが、その後は冷静に戦略を実行し、ペースも良かった。ルイスもタイヤをうまく管理しながら順位を取り戻した」
・シャルル・ルクレール
ドライバー:「非常に多くのことが起きたレースだった。序盤は物事が悪い方向へ進み、後半は状況が好転したので、すべてを考えれば4位は良い結果だ。スリックでスタートしたが路面にはまだかなり水分が残っていて、1周目にニコと接触した。スタートタイヤは非常に際どい判断でグリッドでも選択が分かれていた。今回の経験から学び、同じような状況に備えたい」
フレッド・バスール:「シャルルは1周目の接触でフロントウイング交換まで必要になり、レースはさらに難しくなった。その状況から4位まで戻った走りは特に印象的だった。チームも序盤以降は正しい判断を続けられた」
・ランド・ノリス
ドライバー:「ミディアムでスタートする賭けは機能せず、期待していたグリップを得られなかった。チーム全体で決めた判断だった。またマシン自体のペースも不足していて、レースを完璧に進めても6~7位付近が限界だったと思う。セーフティカー中の出来事では前方の集団が急激に減速し、それに対応できずランオフへ出た。そこは自分のミスで責任がある。自分の改善点とマシンの改善点の両方を整理してシンガポールへ向かう」
アンドレア・ステラ:「今週末のパッケージは純粋な競争力で4番手だったと評価している。すべての戦略判断が完璧でもオスカーの6位付近が現実的な上限だった。ランドはランオフへのコースアウトがなければ追加ポイントを得られた可能性がある。夏休み前後に見せていた勝利とポールを争うレベルへ性能を戻す必要がある」
・オスカー・ピアストリ
ドライバー:「非常に混乱したレースだった。スリックでスタートする賭けをしたあと、すぐインターミディエイトへ交換し、その判断自体は正しかった。セーフティカーのタイミングにも助けられ、損失を抑えられた。ハードではかなり改善し、第2スティントではルクレールとの差を縮めていたが、最後のセーフティカーで流れが途切れた。現在は勝利を争うためのペースが足りない。新パーツは期待通り機能しているものの、ライバルも進歩しているので開発を続ける必要がある」
アンドレア・ステラ:「現状のパフォーマンスでは6位付近が最大値だった。直近2戦を詳しく分析し、夏頃に2勝と3回のポールを獲得したレベルへ戻す方法を見つけたい。Red Bullを含む直接のライバルが大きく前進している」
・アービッド・リンドブラッド
ドライバー:「ピットストップとセーフティカーが何度も入り、非常に忙しいレースだった。チームは重要な場面で正しい判断をして素晴らしい結果につなげてくれた。自分自身にはもう少しできた部分もあるが、初めてウェットコンディションでF1を走った経験を含め、多くのポジティブな材料がある。シンガポールのスプリント週末でもポイントを狙いたい」
アラン・パーメイン:「アービッドはリアム以上にタイヤデグラデーションに苦しんだが、週末を通してペースは良かった。最終周にヒュルケンベルグを抜いて最後の1ポイントを獲得した仕事は素晴らしかった」
・リアム・ローソン
ドライバー:「ダブル入賞で選手権5位争いを続けられるのが嬉しい。今日は自分のキャリアでも最高クラスのスタートを決め、その後も中団先頭付近を維持できた。マシンは週末を通して良く、戦略も的確だった。同じPUを使うRed Bullが勝利したことも、ファクトリーと現場で働く全員にとって大きな成果だ。シンガポールではスプリントも含め、得られるポイントを最大化したい」
アラン・パーメイン:「インターミディエイトを選んだ基本判断が正しかった。リアムは比較的安定したレースを進め、セーフティカー下でハードへ交換する戦略を実行した。チームとして大量得点を持ち帰れた」
・フェルナンド・アロンソ
ドライバー:「今週末は競争力が上がっており、8位は良い結果だ。ドライタイヤでスタートして難しい位置に入ったが、セーフティカーによってレースを仕切り直すことができた。ポイントを獲得できる週末が多い状況ではないので、今回はチームが機会をきちんと生かした。シンガポールは特性的にも期待できるので、このペースを維持したい。スタート時に起きた奇妙な問題についても原因を理解する必要がある」
マイク・クラック:「フェルナンド8位、ランス12位で今季最高の結果となり、4ポイントを獲得できた。両者ともバトルの中で良いオーバーテイクを見せ、予選で示した速さを決勝結果へつなげた」
・ランス・ストロール
ドライバー:「セパンはマシンとの相性が少し良いと考えていた。実際に他車と戦えて楽しいレースだった。最初にコースへ出た時は想像以上に滑りやすく、インターミディエイトへ替えた判断は正しかった。ハードは非常に丈夫で、第2セットではさらにプッシュできたと思う。その部分で数ポジションを失い、ポイント圏外の12位になった」
マイク・クラック:「ランスもレースを通じて争いに加わり、訪れたチャンスを生かしていた。雨、スタート延期など多くの出来事があったため、チームの判断を詳しく振り返る」
・ニコ・ヒュルケンベルグ
ドライバー:「ポイント争いには加われたが、また11位になった。土曜日と比べて自分の走りにはかなり満足している。序盤に早めにインターミディエイトへ替えた判断は正しく、最初に失った分もすぐ取り戻せた。その後は多くのホイール・トゥ・ホイールのバトルを楽しめた。終盤にポイント圏へ入れた背景には前方のトラブルもあり、最後まで守り切るペースはわずかに足りなかった。自分としてはクリーンなレースができ、多くを学べた」
アラン・マクニッシュ:「ニコのレースは強く、戦略とタイヤ選択も適切だった。最終周にリンドブラッドに抜かれ、2戦連続で最後にポイントを逃したことは悔しい。週末を通して競争力はあったので、トップ10へ入るためのあと少しを見つけたい」
・ガブリエル・ボルトレト
ドライバー:「まずカルロスに謝りたい。リスタートで接触して彼のレースと自分のレースの両方に影響を与えてしまった。自分のマシンはフロントウイングとフロアの両方にダメージを負い、そこからはポイントを争える位置から大きく離れてしまった。その後もクリーンなレースにはならず、難しい日曜日だった。ポジティブな部分を持ってシンガポールへ向かいたい」
アラン・マクニッシュ:「ガビはサインツとの接触でダメージを負い、追加のピットストップと10秒ペナルティによってポイント争いから事実上脱落した」
・ピエール・ガスリー
ドライバー:「非常に厳しい一日だった。中断後に長く待ったあとソフトでスタートする判断をし、自分もその決定を支持した。フォーメーションラップではタイヤを温めようとして大きく姿勢を崩したがコースへ戻れた。路面は予想以上に濡れていて乾くまでにも時間がかかり、賭けは成功しなかった。その後も当初のプランを続けたが、状況がこちらに有利に働く場面がなく、苦しい16位になった。何度もピット作業をこなしたクルーの仕事には感謝している」
フラビオ・ブリアトーレ:「週末途中までのパフォーマンスとスタート位置を考えると望んだ結果ではない。ライバルがポイントを獲得したことも選手権上痛い。チームとして正しい判断をできなかった。ただしドライでの速さには期待できる部分があった」
・フランコ・コラピント
ドライバー:「後方スタートだったので雨という変数を利用してタイヤでリスクを取る価値はあった。気温が高く路面も粗いため早く乾くと考えたが、実際には予想以上に時間がかかった。見た目ほど水しぶきは多くなかったものの、路面は脂っぽいような状態でグリップが非常に低かった。その後はできる限りリカバリーした。ドライタイヤでのペース自体は非常に良かったので、今後のレースへ向けた好材料だ」
フラビオ・ブリアトーレ:「タイヤで違う選択を試したが成果には結びつかなかった。ドライコンディションで見せたスピードは有望で、残りレースで選手権5位との差を縮める可能性は残っている」
・オリバー・ベアマン
ドライバー:「コース上で約40秒を失ったので長い午後になった。それでもマシン自体は非常に速く、前との差を縮めてポイント圏が約10秒先に見えるところまで戻れた。スタート時に適切なタイヤを選べていればポイントを争える速さがあったことはポジティブだ。シンガポールは夜間で路面も滑らかなので、マシンに合う週末になることを期待している」
小松礼雄:「リスクを分散するため戦略を分けた。オリーのタイムロスが大きいと分かった時点でもっと早くピットへ呼ぶべきだった。路面が想定した速度で乾かなかったことが大きく影響した」
・エステバン・オコン
ドライバー:「スタートは素晴らしく6位まで上がった。ずっとその位置を維持できるとは考えていなかったが、ポイントを狙える内容だった。ピットストップ以降は順位を落とし始めたので、いくつか確認すべきことがある。チームが週末を通して良い仕事をしていただけに、この形でレースを終えたのは残念だ。選択を変えられた部分もあり、Racing Bullsと戦い続けられる可能性があった」
小松礼雄:「エステバンはインターでの第1スティントが非常に強く、ソフトでもRacing Bullsのハードに対して良いペースだった。ピット入口でコースを外れ、ピット作業でもポジションを失い、新しいタイヤを序盤から使い過ぎたことでレースが崩れた。強かった部分を次戦へつなげたい」
・カルロス・サインツ
ドライバー:「序盤はすべてうまく実行でき、6位まで上がった。最初のリスタートで接触されて一気に順位を落とし、そこからのリカバリーが非常に難しくなった。良い結果を守れるチャンスがあっただけに残念だ。レース運営についても確認し、シンガポールでは週末全体を改善したい」
ジェームス・ボウルズ:「インターミディエイトへしっかりコミットした判断は良く、序盤には後続に対してピットストップ分の差を築けるほど強かった。セーフティカーでそのアドバンテージが消え、その後はチームの実行面とマシンの純粋なペースの両方でポイントを争う力が足りなかった」
・アレックス・アルボン
ドライバー:「難しいレースだった。スタートのインターミディエイト選択は正しく、序盤に上位争いへ加われたのは良かった。路面が乾くにつれて少し順位を落とし、ダブルスタックも不利に働いた。ソフトにフラットスポットができたため予定より早くピットへ入る必要もあった。そのほかブレーキの問題があり、最終的にはギアボックスのトラブルでリタイアした。現在は総合的なパフォーマンス不足を改善することに集中している」
ジェームス・ボウルズ:「序盤のタイヤ判断で良い位置につけたが、その後は十分なペースがなかった。2027年へ向けてもチームとして改善を進めていく」
・セルジオ・ペレス
ドライバー:「非常に厳しいレースだった。路面がもっと早く乾くと予想していたが、1周目からマシンをコース上に保つこと自体が難しかった。インターミディエイトへ替えてからは競争力があり、前との差を縮めながら後続には大きなギャップを作れた。しかしセーフティカーで集団が再びまとまり、それまで築いたアドバンテージが消えた。序盤には複数車でソフトウェア関連の問題もあり、FIAが調査していると理解している。今回得た情報を今後へ生かしたい」
マルチン・ブドコウスキー:「チームにとって今季初めて本格的なウェット走行を経験したレースだった。チェコは完走して貴重なデータを持ち帰ってくれた。タイヤ挙動とこのコンディションでのセットアップについて学ぶことが多い」
・バルテリ・ボッタス
ドライバー:「ソフトのスリックでスタートすることには最初からリスクがあった。レースが始まり、インターミディエイト勢の速さを見れば自分たちが厳しい状況にいることはすぐ分かった。路面がもっと早く乾くと予想して賭ける価値があると判断したが、今回は成功しなかった。集団についていこうとしてリスクを取り、最終的に自分のミスでレースを終わらせてしまった。チームには申し訳なく思っている」
マルチン・ブドコウスキー:「赤旗後に両車をスリックでスタートさせたが、実際のコンディションではインターミディエイトが適していた。バルテリはターン13でマシンを失い早期リタイアとなった。初の本格的なウェット経験から多くを学び、シンガポールへ生かす」
公式サイトのコメントページはこちら:Formula 1公式「What the teams said – Race day in Malaysia」
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